「太上眞人桃板斬三尸之寶符」という霊験あらたかな秘法がある。
「だじょうしんじんとうばんざんさんしのほうふ」と読む。
霊止(ヒト)の身体内には、「三尸(さんし)」という幽玄なる存在がいるという。修道によって、功を積み神仙と化することができると、このような存在は消滅してしまう。しかし、そう簡単にはゆかない。
有名な「太上感応篇」では、冒頭で三尸について説いている。人の罪科積徳を天に報告するという。また、竈神についても触れている。
これらの幽眞界の実相は、そのままではないけれども、的を得ている。ある秘密の一端を表現していると断言できる。それは「産土神(司命神)」の働きに関連しているのだ。
「三尸」を払壌することなく、そのままにしておけば、確実に支配されて「幽冥」に入ったときに、確実に罪科累積の罰を受けることになる。それをこそ「自業自得」というのである。人は現世である程度の自由をうけているから、このことの恐ろしさが判らないだけのことである。
三尸に対応する秘法はいくつもある。秘呪を唱える方法などだ。ここで紹介する秘法は、非常に優れた法であり、系統(スジ)の良い秘法である。一名「太上眞人桃板斬三尸之寶符」という。
「運を良くして道を成ずる秘符の秘法」として、お勧めできるのは三法あり。そのうちの一つが、この法なのである。あとの2法も、今年中に教授・修験施法したいと思う。
伝承したのは、大江文坡(おおえぶんぱ)という実在した人物である。名は匡弼(まさすけ)、字(あざな)は文坡(ぶんぱ・ふみひろ)で、号は菊丘臥山人、臥仙子などという。世間的には、あまり知られていない人物である。
この法については、昨年9月の「秘伝合宿」において伝授した。受けた方は講義録・テキストなどを見ていただきたい。
秘符を三種類、謹製する必要がある。庚申の夜に眠らずに、秘符を謹製する。
桃の木の板(桃板)に記すのである。
そのまま、明け方まで待ち、謹製した三枚の「桃板秘符」を日の出の太陽の光に当てて、秘呪を9度唱える。伽羅あるいは沈香を切れ間なく焚き、行うのである。
そののち「桃板秘符」を三枚重ねて、五色の糸で結ぶ。
紙に指定の文字を記して、その紙に入れる。清め折が最適である。
その紙折袋に入れた「桃板秘符」を錦の袋に入れて、身に帯びる。
こうしておくと「斬三尸」が実現する。
錦の袋は、各人の納音(なっちん)=五性を、割り出して錦袋の「色彩」を割り出すこと。
納音の割り出し方は、以下の通り。
◎十干の数 甲乙1 丙丁2 戊己3 庚辛4 壬癸5
◎十二支の数 子丑牛未1 寅卯申酉2 辰巳戌亥3
◎五行の数 木1 金2 水3 火4 土5
生年の十干と十二支の数を合計する。五払いし、残りの数で五性を出す。
甲子ならば、甲が1、子が1、合計2なので、金性になる。
癸酉ならば、癸が5、酉が2。合計7で、これを五払いして、2となる。ゆえに2であり、金性となる。
甲辰ならば、甲が1、辰が3で、合計4。4であるから火性である。
(錦の袋の色) 木性=青色 火性=赤色 土性=黄色 金性=白色 水性=黒色
詳しくは、施法修験者に教授する。
桃板の欲しい方は連絡されたし。数に限りあり。
桃板は、有徳の赤塚先生のご寄贈によるものです。資格の一つは秘伝合宿参加者。