(ガルーダの図像)
一昨日、霊動法およびチベットのチューについて述べた。
研究会のある方からメールがあり、数週間前ご家族とチューについて話をしたというのである。また、独鈷山鏑射寺(かぶらいじ)の法主であられる、中村和尚のことについて興味あることが記されていた。
中村和尚は、最近のマイブームとして、不動金縛りによる『癌封じ』をやっているというのだ。その方は、僕のところで不動金縛法(不動七縛法)を教授しているから、そんなこともできるのかという驚きの報告をしてくれたわけである。
実は僕が不動法と病気治しについて考えたのは、ちょうど19歳の時ことだった。山本さんという真言修験のほうの僧がおり、弘法大師空海作の聖天さんを奉祀しいるお寺の跡継ぎにあたる方だった。そこのお寺を僕は訪ねたわけだ。山本さんは素人の僕に、本尊の不動明王について詳しく教えてくれた。
不動明王の背後にある火炎は、カルラ炎と言い、ガルーダすなわちインドの不死鳥だと教えてくれた。先祖伝来の不動明王の前で誕生した僕にとって、常ならざる興味の対象となった。とにかく詳しく調べた。
判ったことは、不動明王のご眷属としてガルーダがいて、それは不動明王自身であり、行者自身であるということだった。ガルーダは不死鳥で毒に強く、解毒する能力があるという。故に病気治しの法の本尊に成り得るのだということだった。
ガルーダ(カルラ観)の法に通達するには、不動尊の三昧に入ることができなければならない。不動明王に入我我入(にゅうががにゅう)することができないと法が効かないのだ。中村和尚は、癌に不動金縛りをやってしまうという。
僕がチベットの密教を求めるようになったのは、このことも大きなキッカケであった。チベットには完全なガルーダの法が残存しているのだ。インド密教からの直伝が土台にあるのだ。それはそのものズバリ『癌病封じ』である。観想の中で、ガルーダを飛ばしガン細胞を『客食(かくしょく)』させるのである。修行方法の詳細は述べない。明法のアジャリに従うがよい。
だから日本の密教者が、不動法あるいは不動護摩に習熟し、そのようなことができるというのは、法の上での理屈は通るのだ。やはり護摩法を修することができるのは強い。神道のほうの護摩(忌火神事)でも、密教の護摩でもよいから是非とも火の元素の修行法は体得しておかなければならない。
そうそう、今日28日はお不動さんの縁日である。まったく不思議なことです。