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- 2012.12.01 Saturday
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和製チャップリン 藤山寛美の大爆笑の笑顔
これからの生き方について考える(3)である。
どんなに苦しいときでも、明るくいる。これは大変困難なことだ。「言うは易し行なうは難し」である。
まして「笑顔をたやさず」ということは難しいことだと思う。
かなり前のことになるが、わたしが宗教に破れ絶望していた時期があった。立ち直るのに1年かかった。
或る年の暮れのことだ。気がついてみると、周りには、友人も無く、誰もいなくなっていて、たった一人で大晦日と正月を迎えたことがあった。わたしは、そのような正月というのを知らない。いつも何かの行事に参加したり、祭儀をやるほうの側で動いていたからである。正月のお札守(おふだもり)など一番多いときで、自分ひとりで2000枚以上墨書したこともあった。
そう、まさに商売繁盛の如しで、大忙しだった。そういう自分が、暮れ正月に、たった一人でいる。そんな気持ちを胸に琵琶湖に趣いた。なんと琵琶湖の湖面の寂しいこと。その情景と感情は、いまでも忘れることができない。近くの三井寺にゆくと、僧侶の読経が一層気分を重く寂しくした。
他人の方が、わたしという存在のなかに、何かの暗さを感じるとしたら、そのことも因子の一つだと思う。過去の苦しみは様々あり、それがどこかに片鱗をみせているものだ。それを糧として、他人の幸福を思う。さればこそ、人の気持ちが痛いほどわかるのである。本当の慈悲心や慈愛は、そういう経験と深い洞察の中からしか出てこないのだと思う。
東日本大震災の被災者の方々は勿論のこと、わたくしたちも「笑顔」にはなれまい。血の通った人間なら誰しも同じ感情だ。いつの間にか、ついつい泣き顔になってしまう。
だが、である。「泣き顔」というのは。人相学の上では、一番悪い相なのだ。八方塞・衰運の相だ。
諸々の不運に見舞われる相なのだと言われている。
反対に「大きく笑う相」は、福運を招くといわれ、相学上では、一番の吉相である。相学上の究極が「泣き顔」「笑い顔」だともいう。或る一流の人相学者はこう述べている。「笑う門には福来る」は、相学では不滅の真理であり、開運の秘訣はここにあると。
かつて、わたしも他人に心配かけまいとして、大きく笑った。心の中は、悲しくとも、太陽のように、大輪の華のように笑顔した。それを実践していたら、そのうちに気が晴れ、道が開いてきた。まったく不可思議であった。
困難な時代だからこそ、微笑もう。大きく笑顔でいよう。生きている、そのことを喜ぼう。大切な人の為に、大切な人の分まで、大きく笑って生きてゆこう。