日々、「真観表」を作成する為に考察し思念しているこの頃のわたくしであるが、ここへきて少し体調が優れない。
これは会の皆さんはご存知のことであり、年明けから行事はこなしているが、まだまだ本調子ではない。パワー全開ではないのである。
原因を「神鑑法」で観ると、金気・西方を犯している。この為には、東方の木気の力を借りねばならぬのだが、昨年12月に、塩川大滝の御祭神の一柱、青竜大権現を犯してしまった。それゆえに「肺臓・気管支」に障りが出た。
西は「兌(だ)」であり、この象は喜悦であり、少女であり、口であり、呼吸器とする。
症状は「咳嗽(がいそう)」であり、咳嗽は霊的には、他人の怨念・恨み・嫉妬などから来る場合が多く、殊にある部位に傷ができた場合は、そのように活断することができる。医学的に咳嗽とは、咳・痰などが出ることをいう。
「真観」により、感応法を行うと、三度の感応があり。更に、思念を凝らして観念すると、その三名の人物の恨みの顔貌・表情が脳裏に浮かんでくる。時として、本人も分からぬうちに、そのような恨み怨念を発している場合がある。こういうもので更に凝ったものを
「生霊」という。
そのような恨みや嫉妬・怨念を
「打ち返す法」もあるが、こういう場合はあえて使用しない。因縁を積むだけであるから連鎖が止まないのだ。恨みの念の止むまで待って、
呪詛を封ずる法をかけるのである。
わたくしの宿曜(二十八宿)は
「嘴宿(ししゅく)」であり、
宿曜経という密教経典によれば
「薬を服して力を得」とある。この宿曜経の指針に従って、漢方を紐解いてみる。
やはり漢方と云えば
「傷寒論」が第一でである。
医傑;永富朝陽は「およそ、医学を学ぶものは、先ず傷寒論を熟読するがよい。そのあとでよい師について親しくこれを事実に試みること五年、十年、やすまずに深い研鑽を重ねるならば自然に円熟の域に達する。それから後に、漢、唐以後の医書を読むならば、その書物が信ずるに足る良書であるか否かが、鏡に向かって美人と不美人とを区別するほど、はっきりする」と言った。
また
「傷寒に万病があり、万病に傷寒がある」とも断言した。漢方と言えば今でも「傷寒論」なのである。
わたくしの症状の場合、気管支・呼吸器系統なので
「小青竜湯」ということになる。どういう漢方なのかみてみよう。
斯界の大家であった、
矢数道明先生の「漢方処方解説」から引用する。
「青竜は中国古代四神の一つで、東方を守るという。青竜湯の青は麻黄の色の青さをもって名づけられた」とあり、「心下や胸中に水毒と寒えがあり、気の上衝が起こったり、表に熱があるので、その水気が上方または表にあふれ出て、咳嗽、喀痰や喘息、浮腫などを発したものに用いる」という。
わたくしの症状は、すこし違うのだが、とりあえずこれを服す。これで改善の糸口がつかめて、更に整体における肺臓の急処を温めて、症状は8割以上改善した。症状が改善されてきたら薬を変えないといけない。
このように「神鑑法」は、人事百般なんでも応用でき、その原因を特定できるのである。霊感なくして百発百中の妙を得るのである。
一番の要は「正確な真観表の作成である」。これこそが秘伝であると言えよう。
(つづく)